組織人事戦略研究会
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組織人事戦略研究会 第25回研究会開催
 
テーマ 「共通善に基づいた知識創造活動」
−企業理念の実現に向けた全社的な取り組み−
内容
 2010年 3月の事例研究会は、
エーザイ株式会社 理事、知創部 部長 高山 千弘 様をゲストにお迎えし、
「共通善に基づいた知識創造活動」をテーマにお話いただきます。


■講演のポイント

企業理念を実現するために、患者様と業務時間内に直接触れ合い、共感し、その人のためにイノベーションを考えるという理念活動を世界規模で取り組んでいるエーザイ。その推進役となっているのが知創部です。

高山さんは、医学博士として臨床開発に取り組み、アルツハイマー病の治療剤であるアリセプトの承認を受け、その後市場浸透に携わり、患者様の価値向上に直接関わった経験をお持ちです。

その実践こそが、まさに理念活動そのものということで、今の部門の責任者として一人一人に理念を広める役割を担われています。

講師
プロフィール
■講演者プロフィール

1982年エーザイ入社。
1992年海外留学。英国にてMBA(経営学修士)。米国にてPhD(医学博士)。
米国勤務にてアルツハイマー病治療剤アリセプトの臨床試験、FDA申請、承認。
日本に帰国後、アリセプトの厚生労働省への申請、承認。アリセプトをはじめとする脳神経領域マーケティングを担当。

アリセプトを契機に、認知症高齢者が豊かに歳を重ねていくことのできる、安心して暮らせる社会をつくる支援活動を、企業活動として実施。さまざまな認知症フォーラムなど認知症疾患啓発活動、かかりつけ医やケアスタッフに対するクリニカルカンファレンスセミナー、新聞啓発広告、TV啓発コマーシャルなどのDTCマーケティングを展開。

現在、知創部長として、企業理念(hhc)の普及と患者様の喜怒哀楽に共感する現場体験研修ならびに患者様に希望をお届けする知識創造活動を、グローバルエーザイの全組織で展開している。



   
■日時 2010/ 3/23(火)18:45〜22:00(開場:18:30)
※21:00〜22:00は講師参加の懇親会です。
   
■会場 銀座フェニックスプラザ 紙パルプ会館
(東京都中央区銀座3-9-11紙パルプ会館)
地図:会場までの地図はこちらをご確認下さい.
   
■定員 25名 【終了しました】
   

 
第25回研究会 ご報告


今回の組織人事戦略研究会の研究テーマは『「共通善に基づいた知識創造活動」
−企業理念の実現に向けた全社的な取り組み−』で開催いたしました。

ゲストとしてエーザイ株式会社 理事、知創部 部長 高山 千弘 様にお越しいただき、主に現場からのイノベーション創出や理念浸透についてご講演いただきました。

『理念を浸透していきたい』というのはどの企業でも思うことですが、本当にどのように実現していくことが適切なのか?また、現場からイノベーションを起こすためにはどのような施策が必要なのか?といったことを中心にお話しいただきました。


創薬に必要なイノベーションとは

創薬に必要なイノベーションとは、創薬によって病気を治すというだけではなく、患者様の生活にどのような影響を与えるかの視点で行われるべきものであるとのことであった。

たとえば、効く薬があるが、それが経済的に負担になるほど高いとする。するとどう考えるか、単純なイノベーションの構造としては、高い薬を安くする体制を作るということになるかもしれないが、実際にはそうではなく、重症化する前にケアすることで経済的にも、症状の改善としても効果が高い。となると必要な行動はその症状に対する早期発見の体制を作ることにある。つまり、そういった体制作りが患者様にとってもっとも良い影響を与えるイノベーションになるということである。エーザイでは実際にこのような意志決定が行われたそうである。

そういった、真に患者様のためになるということはどういうことか、ということを日々検討する体制が整っているといえる。



イノベーションを喚起する施策について

こういったイノベーションを生み出すための源泉となるものは、医療の現場における患者様との喜怒哀楽の共有することから始まる。

つまり、患者の方が実際薬を使っている現場に赴き、どのような思いでその薬が使われているのかを肌で感じ、喜びや、痛みを自分の感覚として持ち込むことが重要な出発点になる。特に、創薬という分野は人間の命が関わる現場であり、ともに時間を過ごすことの意味は大きい。

そういった、暗黙知を共有する場を定期的に設けたり、患者、専門医などを巻き込んだ対話の場を設けたりすること、そういったことからイノベーションの源泉作りは始まるということである。


それらを維持する体制

こういったことを可能にするための体制作りは80年代の後半に理念を明確化した頃から続けている活動の結果ということである。知創部の主な業務としては革新を起こす仕組み作りと、人材育成にあるという。例として、組織ごとにhhc(ヒューマンヘルスケア)を達成するための目標(テーマ)を作成し、それを管理運営するなどといったことも行っている。

お話の中では、知識創造という概念を導入していく過程で、トップは推進しようと思っているが、中間層がその重要性を理解できなかった時期があったという。その本来的な意味内容を気づいてもらうために擦り合わせていくことが必要だった時期が3年ぐらいあったとのことだ。そこで、やはりこういった施策を行うためには専任の組織があることが重要であるとのことであった。


グループディスカッション

 続いて講演を聴いた方々で、ディスカッションを行った。

聴いた方々の意見として、カルチャーショックがあったが、ビジネスの構造上やりやすいのでは?という疑問が出されていた。複数のモノを扱うような会社では現場を感じ取っても共有化できないのではないかといった意見が出された。

また、自社を振り返ってみると、企業理念を自分たちのビジネスモデルから後付で作ってしまっているようなところがあるのではないかといった意見も出された。つまり、顧客側の状況ではなく、自分たちのビジネスの進め方で理念というものを考えてしまっている可能性があり、そのあたりは再度確認する必要があるのではないかということである。





<参加者の声>
想像を超える内容でとても勉強になった
大変パワーを頂きました。有難うございます
想い、本気さ→具体的な施策。両方お伺いできたのが有難かった
理念共有のための社内制度や仕掛けなど参考になった
まさに期待以上の中身だった。通常売上利益が目的化している。非常に参考になった
テーマ、内容、高山先生とも、最高でした
今までで一番、ガツンときました
まさに今の自分のため、会社のためになるご講演でした







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